8月2日、福崎町エルデホールで第35回山桃忌が開催されました。三桃忌とは、柳田國男とその兄、井上通泰の祥月にあたる8月に、二人の偉業を偲んだもので、「三桃忌」の名前は、故郷を詠んだ二人の歌に、幼い頃に遊んだ山桃の木が出てくることに由来しています。今年は、1部「柳田國男とアジア」 基調講演 「国際化時代の柳田國男」 柳田國男・松岡家記念館顧問、東京芸術大学教授 石井正巳先生、記念公演「韓国から見た柳田國男」 韓国・全南大学教授 金 容儀先生 がされました。
石井先生の話の中で、原書では目次で「この書を外国に在る人々に呈す」と記されており、柳田國男の民話の中には世界に共通した話題があったり、真髄は河童や天狗の話ではなく、『「この男ある奥山に入り、茸を採るとて小屋を掛け宿りてありしひに、深夜に遠きところにてきゃーという女の叫び声聞え胸を轟かしたることあり。里へ帰りて見れば、その同じ夜、時も同じ刻限に、自分の妹なる女息子のために殺されてありき。」など嫁と姑の仲が悪く結果的に息子に殺された話などである。』と説かれたことが印象的でした。また、金先生の話では、韓国や世界での柳田國男の偉大さを感じました。
2014年08月13日(水) | カテゴリー: 活動報告 |
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